スズキも燃費不正?対象車種の走行測定データと実際の燃費は?
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4月に発覚した三菱自動車の燃費偽装事件
三菱自動車と共同出資した子会社からOEM供給を受けていた日産も矢面に立たされています。
そしてまたスズキも…「スズキ、お前もか」
カエサルならぬ日産自動車の悲鳴が聞こえてきそうです。
実は日産は、三菱とともに「スズキ」からも軽自動車のOEM供給を受けているからです。
スズキが行った燃費不正とその対象車種は?
スズキでは実測データにほとんど影響ないと釈明しています。
しかしスズキの行った走行測定データと実際の燃費はどれくらい誤差があるのでしょうか?
スズキ、お前もか!
2016年4月 三菱自動車による燃費不正事件発覚
国土交通省が各自動車メーカーに燃費試験データの再調査を指示
⇒その結果、スズキでも一部の数値データで国土交通省の定める規定と異なる数値を使用していた事が発覚
スズキの燃費不正対象車を愛用のユーザーさんは「スズキ、お前もか!」といった心境ではないでしょうか…。
しかしその台詞を声高に叫びたい企業があります。それは日産自動車です…^^;
日産自動車がOEM供給を受けているのは…
「三菱自動車」と「スズキ」の2社からです。
日産は軽自動車に関しては現在のところ自社生産は行っておらず
よりによって、2社の両方が燃費データに偽りがあることが分かったのです…
日産自動車にとっては今まさにカエサルの気持ちなんじゃないでしょうか^^;
燃費測定方法とは?
ところで三菱自動車の燃費不正のニュースが大きく報道されていますが、そもそも自動車の燃費測定方法とはどうなっているのでしょうか?
自動車のカタログを確認すると燃費欄に「JC08モード走行燃料消費率(国土交通省審査値)」の文字を見つけることが出来ます。
出典:toyota.jp
「JC08モード走行燃料消費率」=「JC08モード燃費」
JC08モード燃費とは一体何?
JC08モード燃費とは…
「自動車のエネルギー消費効率の算定等に関する省令」
国土交通省が、いくつかの規定によって定めた、自動車の燃費測定方法です。
1Lの燃料で何Km走行できるかを数値化したものです。
測定方法
今まで日本では…
「10・15モード燃費」という測定方法で燃費の計測が行われていました。
しかし、この計測方法では、測定値と実際の走行での燃費の誤差が非常に大きかったのです。
それを是正するために…
「JC08モード燃費」燃費測定方法が採用されました。
※2011年4月1日以降に、型式認定を受けた自動車から「JC08モード燃費」は義務付けられています。
JC08モード燃費で改善された項目
測定項目 | 10・15モード燃費 | JC08モード燃費 |
測定時間 | 660秒 | 1204秒 |
測定距離 | 4,165Km | 8,172Km |
平均測定速度 | 22.7Km/h | 24.4Km/h |
測定最高速度 | 70Km/h | 80Km/h |
測定時のエンジンの状態 | ホットスタートのみ | コールドスタートも併用 |
※ホットスタート:エンジンが温まった状態からエンジンスタートさせる測定方法
※コールドスタート:エンジンが冷えた状態からエンジンスタートさせる測定方法
以上の様に、より実際の走行パターンに近い状態での測定方法に変更され、より厳しい燃費基準となりました。
どんな不正をしたの…?
「三菱自動車」や「スズキ」は燃費測定のどの部分で不正があったのでしょうか?
共通しているキーワードは「惰行法」
国土交通省では燃費の計測項目の中に「惰行法」という測定方法で計測した数値を盛り込むように指示しています。
これに対して…
三菱自動車⇒「高速惰行法」という測定方法を用いて、燃費数値を不正
スズキ⇒「実績値の積み上げによる走行抵抗値」を用いて燃費数値を不正
ではこの惰行法とはどのような測定方法なのでしょうか?
空気抵抗を測る
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自動車の燃費を決定する要因は多岐に渡ります。
- エンジン排気量
- エンジン回転数
- 車両重量
- 空気抵抗
- 走行距離
- 天候
- 使用環境 etc…
これらの中からメーカーが企業努力によって燃費を改善する一つの要素が空気抵抗です!
- 自動車のボディの形
- タイヤのサイズ
- 車両重量 etc…
これらの要因が実走行時の抵抗として燃費に影響します。
「走行抵抗」を測定する方法の一つが「惰行法」というものです。
惰行法とは?
「惰行法」とはいわゆる「惰性走行」のことです。
- ある一定の速度で車を走行させ、ギヤをニュートラルにします。
- そこから車速が10Km/h減速するのに必要な時間を計測するのが惰行法です。
- 風向きなどによっても若干誤差が出るので同じ速度で3回測定。
- その一定速度を10Km/hずつ上げていき90Km/hまで測定する。
そこで得られたデータを、抵抗係数としてシャーシダイナモという機械での走行測定値に負荷として加味するのが惰行法です。
スズキが行った測定方法は不正?
燃費の測定方法に不正が発覚した「スズキ」ですが、どんな不正内容だったのでしょうか?
●「惰行法」ではなく「実績値の積み上げ」を採用
スズキ所有のテストコースが風など天候の影響を受けやすい環境だった事もあり「惰行法」そのもののデータが安定しないという問題
その為打開策として、スズキは「実績値の積み上げによる走行抵抗値」を採用した
「実績値の積み上げによる走行抵抗値」とは…
- 各部品(タイヤやブレーキなど)ごとの転がり抵抗値を実測
- ボディに関しては風洞試験装置で得られたデータを代用
- これらのデータを惰行法での実測値と照らし合わせて妥当性を確認
- 積み上げた数値を走行抵抗値として使用
三菱の不正との違いは?
三菱の場合:燃費の数値をよく見せるために意図的に測定方法を操作
スズキの場合:法令で定めた「惰行法」では正しいデータが得にくい環境の為、独自判断で測定方法を変更
正しいか正しくないかと言われれば不正ですが、その一言で片付けるにはちょっとかわいそうな気もしますね^^;
スズキの燃費不正の対象車種は?
さて気になるのはスズキの販売するどの車種の燃費が不正なのかという事です。
「実績値の積み上げによる走行抵抗値」を全ての車種で採用しているので
スズキが販売するすべての車種が対象になるはずです…
スズキが発表している燃費不正対象車種は以下の16車種です。
- 軽自動車
- アルト
- アルト ラパン
- ワゴンR
- ハスラー
- スペーシア
- ジムニー
- エブリィ
- キャリィ
- SUV車
- エスクード
- エスクード2.4
- SX4 S-CROSS
- イグニス
- ジムニーシエラ
- ハッチバック
- スイフト
- バレーノ
- トールワゴン
- ソリオ
※ランディは日産セレナのOEM車なので対象外です。
スズキが公表した車種は上記の16車種です…
派生車種(例えばアルト ワークスやワゴンRスティングレーなど)も含めてほぼ全ての車種が対象です。
日産デイズと三菱eKワゴンの中古の価格が格安で最新型が45万円?
走行測定データと実際の燃費は?
三菱自動車 燃費偽装
カタログ数値よりも実際の燃費が5~10%悪化
中には最大15%も実燃費が悪くなる車種もあるようです…
ここまで来るとエコカー減税対象から外れてしまう車種もありそうです。
日産デイズやルークスの実際の燃費と販売停止理由は?エコカー減税の三菱の対応は?
スズキ 燃費不正?
スズキの販売した車の走行測定データと実際の燃費の差はどの程度なのか?
スズキの報告によると5%以下で誤差の範囲だそうです。
実際スズキに限らずテストコースで走行測定すると、気温や風の影響などで誤差が生じます。
スズキは自社のテストコースがこれらの誤差が大きくなるための打開策として、より惰行法の測定値に近い方法を採用しようとしたようです。
ですから方法は間違っていましたが、実際の燃費自体に大きな差はないようです。
まとめ
トヨタや日産、ホンダといった他の自動車メーカーも気になるところですが
他社については内部調査の結果適切に燃費測定が行われていたようです。
ただ各メーカー間で燃費競争が激化する中、時間もコストも掛かる「惰行法」という測定方法自体にも問題があるのかもしれません。
またJC08モード燃費には「国土交通省審査値」と書かれていますが、実際はメーカー側から提出されたデータを審査するだけです。
国土交通省もしくは、国土交通省が認定した第三者機関が燃費測定を行えば、メーカー間のバラツキもなくなり、不正も起こりません。
国土交通省の管理体制にも問題がある、今回の度重なる不正問題
ユーザーが安心して車を購入できるような法や仕組みの改革も必要かもしれませんね。
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日本のマスメディアは言葉のの使い方がでたらめですね。
燃費不正ではなくて、測定方法が国指定の都は違っていたが、国の指定している方法が時代遅れの20年以上前の方法なんだからこんなもの使ってる国がおかしいだろう。
本当に反省するべきは国交省のほうだろう。
それほど大事なら国が公正な第三者機関を作ってそこですべて測定するべきではないか?
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今迄日産を信じてスカイライン、プリメーラ、ラルゴ、ウイングロード、ルークスと購入したが対応によっては二度と日産では購入しないと思っております。